ある新聞にオランダの終末期医療の現状が載っておりました。オランダというと、
世界で最初に安楽死を認めた国のように言われるが、実はそうではない、法律の名称は
「患者の要請に基づいた生命終結と自殺援助に関する審査法」が正式名称である。
患者が治療を拒否する権利が法律で認められている。治療に絶望している場合、患者は治療を
拒否するこができる、そうすると患者に寄り添い医師が「慈悲心」から患者が最後の手段
として死を選ぶことに対して手を貸す、その場合その罪を問わないのがこの法律である。
車いすの天体物理学者のホーキンス博士は死ぬ権利を認めるべきだと主張している。
一方、日本では、患者もしくは家族が治療の差し控え・中止を願い出て、医師が従えば、
医師は最悪の場合は殺人罪に問われることもある、現在医師の責任を問わないとする
尊厳死法が国会に上程されようとされている。
日本は男女共に長寿世界一となりました、誠にめでたいこではありますが、一方翻ってみますと寝たきり老人が世界一とか、しかし欧米には寝たきり老人がいない!まさかと、それはスウェーデンで見つかりました。ストックホルム近郷の病院や老人介護施設を見学に行った人の話によりますと予想通り、寝たきり老人、胃ろうの患者は一人もいませんでした、理由は癌などで終末期をむかえたら、食べられなくなるのは当たり前で、胃ろうや点滴などの人工栄養で延命を図ることは非論理的であると、肺炎を起こしても抗生剤の注射もしません内服投与のみです。つまり、寝たきりになる前に亡くなっていました。寝たきり老人がいないのは当然でした。一方我が国の老人病院は胃ろうも抗生剤も使います、日本がいいのか欧米がいいのかは、
わかりませんが、胃ろうをはずさないように手を拘束されている高齢の認知症患者を目の前に
すると人間の尊厳について考えざるをえません、そしてそれをすべて老人保険でまかなって
いるのが現状です、しかし2025年には寝たきり老人が230万人になるとも言われて
おります、このままでいけば日本は老人で溢れ医療保険はもたないかもしれないと言ってる
学者もおりました。ある小説にこういう箇所がありました「このまま長生きが増えれば
まず保険はもたないと、何とかせねばとそこで一計を案じたのは徐々に心臓が弱るようには
出来ないものかと・・・・・・」恐ろしい話のようではありますが、現実としてその日が
来るかもしれませんね、何故か?日本人は世界一心臓が丈夫な人間らしいです、そう言えば
私も心臓は強いかも、日本の老人医療に負担をかける張本人かも。
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