昨日(15日)、辻井伸行くんのピアノリサイタルに行きました。
正直に言って、クラシックを普段から聞くという高尚な趣味は持っていません。
去年のヴァン・クラインバーン・コンクールの優勝をテレビで見たのが、衝撃的だったので、1度聞いてみたいな~~~という、ミーハーな気持ちだったんです。
だから、睡魔に勝てるかな?なんていう不純な気持ちを隠しつつ、ウキウキ会場へ
やっぱりというか、会場は満席!!!!!この時点で、まず、すごい青年ですよね。
目が見えない天才少年、なんかドラマチックですよね。(やっぱりミーハー的)
静まり返った会場で、スポットを浴びながら、付き添いの人に導かれて席に着くと、楽しそうに首を少し振って、手を鍵盤に・・・・・・・・
ガーーーーーーン 最初からカウンターパンチ! ピアノが辻井くんと一体になっているんです。本当にきれいな音に圧倒されて、ジーーーーーンと感激!!!!!
ピアノってこんなにきれいな音と、表現力があるんだと、初めて認識したような・・・
彼は本当に楽しそうにピアノを弾いていました。
呆然としたまま、前半は終わって、休憩を挟んで、後半へ
今回楽しみしていた、ムソルグスキー組曲「展覧会の絵」
彼が時間があれば、展覧会に行くのも好きなんです。と言っていたのを聞いて、どうやって鑑賞するの??? 疑問だったんです。音楽は聴くことができるけど、絵画は目が見えないと、
でも、彼には見えているんですね、プロムナードを歩く人々と一緒に絵を鑑賞しているんです。そう、彼が見た絵を表現していました。そして、それを、一緒に見せてくれました。(聞かせてくれたかな?)
目が見えないということは、不幸でもなんでもない。だって、心でこんなに豊かに見えるんだから
人間ってすばらしい、そんな風に勇気付けられた、コンサートでした。
アンコールでは、彼が作曲した「ポルトガルの朝」
ほんとうにきれいな朝焼けが私にも見えました。
(睡魔のことはすっかり忘れてました。)